PFI事業

PFI事業

民間活用により、効率的な公共サービスを

PFIとは

  • 「PFI(Private Finance Initiative:プライベート・ファイナンス・イニシアティブ)」とは、民間の資金、経営能力および技術的能力を活用し、公共施設等の設計、建設、維持管理、運営などを行う新しい手法です。
  • 民間の資金、経営能力、技術的能力を活用することにより、国や地方自治体等が直接実施するよりも効率的かつ効果的に公共サービスを提供できる事業について、PFI手法が採用されます。
  • PFIの導入により、国や地方公共団体の事業コストの削減、より質の高い公共サービスの提供が可能となります。
  • 日本では「民間資金等の活用による公共施設等の整備等の促進に関する法律」(PFI法)が平成11年7月に制定され、PFI事業の枠組みが設けられました。
  • 英国など海外ではすでにPFI方式による公共サービスの提供が実施され、有料橋、鉄道、病院、学校などの公共施設等の整備、再開発などの分野で成果を収めています。

PFI導入のメリット

  • VFM(Value For Money)を最大化できる
  • 施設のライフサイクルコスト(LCC)を縮減できる
  • より効率的・効果的な公共サービスを提供できる
  • 官民の適切なリスク分担がなされる
  • 運営コストを削減できる
  • 財政支出の標準化により自治体財政の弾力化を図れる
  • 結果として、全体事業コストの低減、あるいは同じコストでより質の高いサービス提供が可能になる

PFI事業の方式

  • BTO方式 [Build(建設)Transfer(譲渡)Operate(運営)]
民間事業者が資金調達して施設を設計・施工した後、公共部門に所有権を移転し、民間事業者が施設の使用許可等を得て施設を運営する方式。
  • BOT方式 [Build(建設)Operate(運営)Transfer(譲渡)]
民間事業者が資金調達して施設を設計・施工し、完成後も契約期間中は運営を行い、契約期間終了後に所有権を公共部門に移転する方式。

PFI導入の実施例

森地区新構想高等学校(仮称)PFI事業(遠江総合高等学校)
石川建設は、平成19年8月に森地区新構想高等学校(仮称)PFI事業への参画を決定。SPC(特別目的会社)に出資するとともに平成22年8月に竣工しました。

施設概要

所在地 静岡県周智郡森町森2000番地
敷地面積 52,000m²
規模・構造 校舎棟 RC造 地上3階 延床面積3,622m²
体育館・実習棟 RC+S造 地上2階 延床面積2,728m²
グラウンド17,300m²
設計建設期間 平成19年9月~平成22年8月

事業概要

主催者 静岡県
事業名 森地区新構想高等学校(仮称)PFI事業
業務内容 高校施設の設計・建設業務
同施設の維持管理業務
事業類型 BTO方式
運営維持管理期間 平成21年7月~平成42年3月(20年間)
落札時期 平成19年8月9日
SPC設立 イー・エス遠州の森株式会社 平成19年9月28日設立
SPC資本金 15百万円(当社10%)
事業契約 平成19年12月20日締結

事業紹介

本事業は、静岡県立森高等学校(普通科)と静岡県立周智高等学校(農業科、工業科、商業科)を、両校の特性を生かしつつ、森地区新構想高等学校(仮称)(総合学科)として発展的に再整備するものです。
森高等学校のグラウンドに校舎等を建設し、現在の校舎を解体後、跡地をグラウンドとして整備。周智高等学校の施設は一部を改修して継続活用し、そのほかは解体します。
本事業は、PFI法に基づき、県とSPC(イー・エス遠州の森株式会社)が事業契約を締結し、設計業務、建設業務、解体業務、産業教育装置等業務、維持管理業務等を行います。

事業スキーム