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ねむの木こども美術館


第24回静岡県建設業協会賞 最優秀賞

建築施工実績
石川建設施工による「ねむの木こども美術館」が、第24回静岡県建設業協会賞 建築部門において最優秀賞を受賞しました。「ねむの木こども美術館」は、ねむの木学園創立後の集大成として計画された3棟目の美術館です。自由曲線によるドーム型の屋根が特徴的で、内部の2つの展示室には壁や天井に漆喰塗りが施されており幻想的な雰囲気が漂っています。
今回の受賞にあたっては、周辺の自然と一体となった優れた景観と、複雑な屋根の形状や内部天井の構成など施工難度の高さが評価されました。また緩い傾斜地に計画された建物の施工にあたり土砂崩壊防止や重機等の転倒災害防止に努めたことに加え、ねむの木学園の子どもたちの工事への参加もあったため、第三者災害防止に十分に配慮したことも受賞理由の一つに挙げられています。発注者の本目眞理子理事長(宮城まり子様)からも感謝状をいただき、石川建設としては苦労が報われ、最高の喜びとなりました。
宮城まり子様からの感謝状授与の様子
宮城まり子様からの感謝状授与の様子

設計者

藤森照信+内田祥士(習作舎)

工事概要

工事名 ねむの木こども美術館新築工事
所在地 掛川市上垂木3401-5
発注者 社会福祉法人ねむの木福祉会 理事長・本目眞理子
構造 鉄筋コンクリート造(一部木造:2階軸組および屋根部分)
面積 建築面積407m²、延床面積462m²
工期 2005年8月27日~2006年9月15日
ねむの木こども美術館
館内からこぼれる明かりの中にたたずむ、ねむの木こども美術館
外壁の麦の穂の絵
外壁の麦の穂の絵はねむの木学園の子どもたちによって描かれたものです
子どもたちの作品
館内には多くの子どもたちの作品が飾られています

完成まで

山際斜面の土留め工事

建築物と直接接する
南側の山際斜面の土留め工事

地震災害への備えもワンストップで

壁式鉄筋コンクリートによる
躯体工事

小屋組工事

小屋組工事

銅板瓦棒葺き工事(1)

銅板瓦棒葺き工事(1)

銅板瓦棒葺き工事(2)

銅板瓦棒葺き工事(2)

木造シェル組立工事

木造シェル組立工事

藤森葺き銅版工事

藤森葺き銅版工事

内装屋根木下地工事

内装屋根木下地工事

屋根上芝棟工事

屋根上芝棟工事

子どもたちとともに

ねむの木こども美術館の基本設計を手掛けたのは、建築史家として著名な東大教授の藤森照信氏。ねむの木学園の創始者である宮城まり子様から直接工事に携わりたいという希望もあり、「藤森葺き屋根の銅板加工」「栗の木の柱加工」「屋根部の芝棟」が企画され、学園の子どもたちも美術館の工事に参加しました。

藤森葺き屋根

藤森葺き屋根
“手もみ銅板”をこけら状に葺いた屋根。銅版の手もみ作業は、学園の子どもたちと職員が行いました。

栗の木の柱

栗の木の柱
ねむの木学園内で伐採した栗の木を、館内の柱として使用しています。

芝棟

芝棟
屋根の頂上に土を盛り、土が崩れないように草を植えた棟。草を植える作業には、学園の子どもたち、設計者である藤森氏の知人らによる縄文建築団(※)が参加しました。
※ 藤森照信氏を中心に、赤瀬川原平氏、南伸坊氏らによって結成。素人メンバーも多数参加する建築集団

宮城まり子様から

宮城まり子様から
引き渡しの際、発注者である宮城まり子様からいただいた直筆の感謝状です。